夏色ハイスクル青春白書_20150610004749

【プレイインプレッション】ある意味ギャルゲー最先端『夏色ハイスクル☆青春白書』

By asabat, 2015/06/10

タイトルがくっそ長いことで話題になった、『夏色ハイスクル★青春白書?転校初日のオレが幼馴染と再会したら報道部員にされていて激写少年の日々はスクープ大連発でイガイとモテモテなのに何故かマイメモリーはパンツ写真ばっかりという現実と向き合いながら考えるひと夏の島の学園生活と赤裸々な恋の行方。?』(以下くっそ長いので『夏色ハイスクル』と略します)を遊んでいるのでゆるゆるとしたレビューのようなものをお届けします。

▲三日月めぐちゃんが可愛すぎる!幼馴染属性かつツインテール的ななにか。つええ。

▲三日月めぐちゃんが可愛すぎる!幼馴染属性かつツインテール的ななにか。つええ。デートイベントではおさわりもキメられます。ここらへん、『ドリームクラブ』的な要素をうまく継承していますね。

シナリオのほうは、よくあるギャルゲーのそれで、あまりぶっ飛んだ展開もなく、気楽に楽しめるものになっていますが、ゲーム自体がオープンワールド型ギャルゲーというユニークすぎる作りをとっているため、プレイフィールは他のギャルゲーと全く異なります。ギャルゲーといえばノベル形式が一般的なのですが、このゲームはオープニング終了直後にそういうゲームじゃねえから的な移動とスライディングと、カメラシステムを見せつけられ、こりゃ攻略も大変そうだぞというところから青春の1ページが始まりますが、実際に攻略はわりと大変なので、これからプレイする方は覚悟していただければと思います。

▲イベントシーンはあっさりとした表現です。RCGか一枚絵が欲しかった……と思うのは、おれがギャルゲー脳だからでしょうか。

▲イベントシーンはあっさりとした表現です。CGとか二次元の一枚絵が欲しかった……と思うのは、おれがギャルゲー脳だからでしょうか。

舞台となる夢ヶ島を、プレイヤーキャラクターを操作してスタスタと歩きながら、お目当てのヒロインと仲良くなるきっかけを探して、クエストに励んだり、金策をしたり……、と戦闘のないRPG的な流れのギャルゲーなんですが、やたら町は広いし、学校もしっかり作りこまれています。(イリュージョンさんの最強エロゲー『ジンコウガクエン』を、シームレスにつなげたかのような広大な街を自由に闊歩できちゃうような作品といえば伝わる方がいるかもしれません。)オープンワールドということで、登場人物それぞれに、名前や設定、外見の差異があるのも凄いところです。ぶつかると、攻略対象でもないモブキャラクターの好感度が下がったりするのも熱いところです。
サブタイトルに激写少年とありますが、これは実はあまり攻略には関係ない要素で、カメラはあくまでお遊び要素です。広大な街の中をパシャパシャ撮り歩いたり、ゲームの中だからこそ許されるパンチらカメラマンと化す遊びはかなり面白く、それに付随する警官が追っかけてくる要素なんかもユニークです。現実世界では到底許されない警官にスライディングをキメてひるませている間に逃げるという『グランドセフトオート』的な逃走術を発見したとき、おれは最強のカメラマンになったのだという謎の達成感がありました。

▲ギャルゲーなのに”クエスト”をこなしていく、不思議なプレイ体験は本作ならでは。

▲ギャルゲーなのに”クエスト”をこなしていく、不思議なプレイ体験は本作ならでは。

▲イベントシーン以外はいつでもカメラを取り出して撮影可能。とはいえ、ローアングルの写真なんかを狙っていると補導されてしまうことも。本編を円滑に攻略したい場合は、エロ写真を撮らないほうが良さそうです。

▲イベントシーン以外はいつでもカメラを取り出して撮影可能。とはいえ、ローアングルの写真なんかを狙っていると補導されてしまうことも。本編を円滑に攻略したい場合は、エロ写真を撮らないほうが良さそうです。

ただ、さすがに街が広大とはいえ、ノーヒントで飛んでくるクエストや、店に売られている格安の好感度上昇系のアイテムの重複使用、男子トイレからずらずらと列になって出てくる女子高生など、そこに作りの粗さが絡んできて、プレイにはかなりの忍耐力が必要です。

▲美容室では、主人公の髪型や髪の色を変えることができます。バリエーションはそれほど多くありませんが、気分転換にはもってこいの要素です。

▲美容室では、主人公の髪型や髪の色を変えることができます。バリエーションはそれほど多くありませんが、気分転換にはもってこいの要素です。

▲”釣り”は金策に大活躍。魚以外にも、パンツやこけしといったものが釣れたりします。それをお店に売っぱらって換金できる夢ヶ島はこの世のパラダイスなのかもしれません。

▲”釣り”は金策に大活躍。魚以外にも、パンツやこけしといったものが釣れたりします。それをお店に売っぱらって換金できる夢ヶ島はこの世のパラダイスなのかもしれません。

▲男子トイレからわらわらと湧いてくる女子高生たち。さすがにバグと信じていますが、もしかしたら社会の闇を凝縮した学校なのかもしれません。わりと頻発するので、再現度は高めです。

▲男子トイレからわらわらと湧いてくる女子高生たち。さすがにバグと信じていますが、もしかしたら社会の闇を凝縮した学校なのかもしれません。わりと頻発するので、再現度は高めです。後述するフリーモードでは、こういうシーンを任意で作り出せるのですが、その必要もなく怪しい雰囲気を醸し出しています。

おれが辛いと感じたのは、ヒロインのベストエンディングを見るためには、固有イベントをもりもりこなしていかなければいけないので、フィールド移動の多さや、時間管理などで、かなり手間がかかるところ。その中でも曲者なのはこの時間管理で、ゲーム内の特定時間帯にしか発生しないイベントが多いため、ゲーム内の時間進行を早める「保健室」か「トイレ」をこまめに活用することが効率化の鍵なんですが、10分刻みで時間調整できるトイレのお世話になることが多く、見てもなんの有難味もない自キャラのトイレシーン(小)を1ヒロイン攻略にあたり10回以上みるのはなかなかガッツがいるものなんです。

▲ゲーム内の時間を10分だけ進めるトイレを使いこなすのが攻略の鍵、なんですが、このシーンどうやらスキップできないようで、一人目の攻略で数十回目撃することに。

▲ゲーム内の時間を10分だけ進めるトイレを使いこなすのが攻略の鍵、なんですが、このシーンどうやらスキップできないようで、一人目の攻略で数十回目撃することに。

 

▲オープンワールドということで、登場人物は300人以上。いろいろなイベントが用意されています。

▲オープンワールドということで、登場人物は300人以上。いろいろなイベントが用意されています。

と、ここまで読んで、これってもしかして巷で言われているようにクソゲーと思う方がいるかもしれません。おれも確かに、クリアーした時点では、これ衣装は3種類くらいしかないし、イベントは種類は多いけど、ヒロインのはまぁ普通のギャルゲーだし、システムは粗が多いしきちいとか思っていたんですが、ゲーム本編クリアー後に解禁される、キャラクターの着せ替え撮影ができるアバターモードと、好きなキャラクターを好きな位置、ポーズで配置して撮影できるフリーモードを遊んでみて、「ハイ、神ゲー」と手のひらを反すに至りました。本来の楽しみ方とは違うかもしれませんが、この2つのモードはマジヤバいので、以下の写真からその奥深さを察していただければと思います。

▲アバターモードは、キャラクターの衣装を変更できるモード。着替えた衣装で、ロケーションを決めて、ポーズまで指定して撮影を楽しむことができるんです。

▲アバターモードは、キャラクターの衣装を変更できるモード。着替えた衣装で、ロケーションを決めて、ポーズまで指定して撮影を楽しむことができるんです。クリアーしたキャラクターのみ、このモードが解禁されるので、おれはいまほかのキャラクターを必死に進めています。

▲アングルもご覧のとおり。スライディングから背面ショットを狙ってみました。

▲アングルもご覧のとおり。スライディングから背面を狙ってみました。

▲そして、アバターモード以上にいろいろなシチュエーションを楽しめるフリーモード。キャラクターのポーズはもちろん、表情、アクションまで決められます。一か所に複数のキャラクターを登場させることもできるので、かなり幅広い撮影会が楽しめます。

▲そして、アバターモード以上にいろいろなシチュエーションを楽しめるフリーモード。キャラクターのポーズはもちろん、表情、アクションまで決められます。一か所に複数のキャラクターを登場させることもできるので、かなり幅広い撮影会が楽しめます。

ありがとうD3パブリッシャーさん。

ありがとうタムソフトさん。

おれはこの2つのモードだけで、1か月は遊べる気がします。エロ写真を撮る下準備として、今日からまず全キャラクリアーを目指します。『デッドオアアライブ』の写真撮影とはまた違った自由度を感じているので、やりがいのある作業になりそうです。

ロード画面で「これがタムソフトの限界です」みたいなボイスが流れてきて、マジ大丈夫かよこのゲームとか思ったんですが、アバターモードとデバック機能をそのままぶちこんだようなフリーモードが神すぎる。世の中に良いクソゲーと悪いクソゲーがあるのなら、これは良いクソゲーだとおれは思います。いろいろやろうとしたけれど、限界はあって、それを隠すことなくプロモーションで披露したというのは、凄まじく漢気のあることです。次回作があるなら、絶対にまた応援したいタイトルですね。

▲フリーモードでは、メインキャラクターはもちろん、モブキャラクターも配置できます。も分キャラクター一人一人に、名前や設定があるのも何気にスゴイと思いませんか?

▲フリーモードでは、メインキャラクターはもちろん、モブキャラクターも配置できます。も分キャラクター一人一人に、名前や設定があるのも何気にスゴイと思いませんか?

▲フリーモードでは、なんと、人だけでなく鳥や亀も配置できます。座標まで変えられるので、完全にデバックモードの様相を呈しております。

▲フリーモードでは、なんと、人だけでなく鳥や亀も配置できます。座標まで変えられるので、完全にデバックモードの様相を呈しております。

これから買うぜという方は、大人の遊びとして、購入することをオススメします。