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『イカ』のためにWii Uを買った人に、今遊んでも面白いWiiのソフトを紹介する.その1

By asabat, 2015/06/30

イカのためにWii Uを買ったはいいけども、なんかほかに遊べるゲームはないのと聞かれることの多いデザイン会社所属の33歳です。

今回の記事は、おれが「『マリオ』とか『ゼルダ』とかあるじゃん。『スマブラ』も面白いよ。あ、RPGなら当然『ゼノブレイド クロス』もアリだよ」とか任天堂のことマジわかってる的な発言をすると、「そこらへんはわかってるんだけどさ、ほかにないの。ぶっちゃけやすく買えるやつで」とか言ってくる人々のために用意しました。

まぁなんとなく、そういう人たちの気持ちもわからなくはありません。『マリオ』、『ゼルダ』、『スマブラ』は、どんな作品を遊んでも面白いけれども、過去にここらへんのシリーズ作品を遊んでいる人からすれば、なんとなく面白さが想像できてしまうというのもあるんでしょう。『ゼノブレイド クロス』は前作『ゼノブレイド』を遊んでおいたほうがいいタイトルなのですが、今『ゼノブレイド』を若干中古プレミアのついているWii版で遊ぶのは若干ハードルが高いですし、3DS版は”Newニンテンドー3DS専用タイトル”というアグレッシブな販売方法でこれまたちょっと躊躇するという心中もなんとなくわかります。

じゃあそんな人たちになにを紹介するのか。個人的に超気に入っている『The Wonderful101』を紹介すべきなのか、『零』でブヒってろというべきなのか。でもここらへんのソフトもまだ高いし、それでいくとWii Uのソフトはそうそう値崩れしてないんですよね。

そこで、今回はWii UでもWiiのソフトが遊べちまうんだぜということを活かして、”今遊んでも面白い、ややマニアックなWiiのソフト”をご紹介したいと思います。(『マリオ』とか『ゼルダ』は一見カジュアルに遊べるゲームですが、コアゲーマーのやりこみ意欲を満たす方向にもかなり進化しているので、遊ばないのはもったいないかと思います。ここらへんの面白さについては、また別の機会で書きますね。)

それでは、おれの選んだ、偏りに満ちたWiiのソフトをご覧ください。

■『ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』
スクウェア・エニックス
2009年11月12日発売

▲10以降の『ファイナルファンタジー』の雰囲気が好きな人には、世界観としてはバッチリハマるはず。ゲームとしては別物ですが、Wiiというプラットフォームならではの魅力が詰まっています。

▲10以降の『ファイナルファンタジー』の雰囲気が好きな人には、世界観としてはバッチリハマるはず。ゲームとしては別物ですが、Wiiというプラットフォームならではの魅力が詰まっています。

このゲームってもしかして、遊んでいないのに「面白くない」認定をしている人が多い作品なのではと、個人的には思っています。確かに万人にオススメできる作品ではありませんが、これほど強烈な独創性があり、投げっぱなさずに作りこまれている作品というのは、なかなかあったものではありません。
本作は、Wiiらしさを活かして、非常に丁寧に作られた作品ではあるものの、ゲームとしては今までの『ファイナルファンタジー』のフォーマットとは大きく異なります。RPGを期待して買って、なんだか違うなと思った人も発売当時は多かったようです。そこで、この作品を遊ぶときには、世界観だけは『ファイナルファンタジー』として楽しんで、ゲームとしては全く別物として臨むことをオススメします。ジャンルとしては、アクションアドベンチャーと言っていいかもしれませんね。

本作には、レベルの概念がありません。戦闘や探索は、フィールド上のオブジェクトや敵を、引き寄せたり、吹き飛ばしたりして、切り抜けていく、アクションゲームに近いものになっています。冒険を切り開いてくれるのは、今までにあったコマンド選択ではなく、プレイヤーの発想力と、Wiiリモコンとヌンチャクを絡めた新感覚の操作方法です。これを、面白いと思うか、煩わしいと思うかは、Wiiというハードの相性によるところも大きいと思いますが、騙されたと思って3時間ほど遊んでみてください。Wiiのリモコン操作が「子供のためのもの」と思っている人は、大きな衝撃を受けるはずです。(若干、チュートリアルが不親切だったりするので、操作に行き詰ったら偉大なるインターネットの叡智に頼ることをオススメします。)

自由度の高さも本作の魅力のひとつです。ストーリーだけをなぞって進めれば、クリアーまでに20時間かからない程度ですが、サブイベントなどを拾っていけば、相当なボリュームになります。オープンワールドゲームさながらの、広大なマップには、いろいろな仕掛けが盛り込まれていて、歩くだけでも楽しいです。
そして、本作のプロデューサーは河津秋敏さん。おれは相当信者入ってる河津さんファンなのですが、河津さんの作品は代表作の『サガ』シリーズ以外にも、マニア心をくすぐる作品が多いんです。プラットフォームは違いますが『コード・エイジ コマンダーズ ~継ぐ者 継がれる者~』とかもすごく良いので、オススメです。『SAGA2015(仮題)』を待っている方も、いかがでしょうか。

 

■『斬撃のREGINLEIV (レギンレイヴ)』
任天堂
 2010年2月11日

▲わらわらと湧いてくる敵をズバズバと切り捨てていきます。

▲わらわらと湧いてくる敵をズバズバと切り捨てていきます。

こちらも、Wiiならではの操作が楽しい作品としては、かなり強烈なインパクトを与えてくれる作品です。動画を流すだけのチュートリアルや、インターフェイスの見た目があまりにもしょっぱいという弱点はあるものの、戦闘に突入すれば、本作ならではの「Wiiを使ったアソビ」の面白さが怒涛の勢いで押し寄せてきます。
かなり雑に説明すると、Wiiリモコンとヌンチャクを使った、『無双』的な草刈りゲーなんですが、タイトルにもある”斬撃”の爽快感は突き抜けた気持ちよさになっています。わらわらとわいてくる敵のバリエーションは少ないものの、武器の種類やステージが多彩なので、飽きることなく最後まで遊べます。クラシックコントローラーを使ったプレイもできるのですが、オススメは断然プレイヤー自身が斬撃を繰り出す感覚を味わえるリモコンとヌンチャクを使ったプレイ。Wiiモーションプラスがあれば、かなり雑な斬り方でもゲーム側が拾ってくれるので、没入感を高めたいという人は、こちらの導入もご検討ください。
グラフィック面は美しいとはいえないものの、キャラクターや演出には独特の深みがあり、北欧神話をベースにしたストーリーも見ごたえ十分です。斬った敵がわりとバラバラ気味に吹っ飛ぶのは、なかなか壮観ですとかいうと人間性を疑われるかもしれませんが、そういうゲームなのです。なんとなく、北欧神話の神々のデザインが『女神転生』ライクな印象を受けるのはおれだけでしょうか。
発売当時に盛り上がったオンラインでの共闘も頗る面白ろかったのですが、現在はさすがに発売から時間が経過したこともあって、こちらを楽しむのは難しそうです。ただ、一人用のゲームとして十分以上に楽しい作品なので、直感的にWiiらしい遊びを楽しむ作品として遊んでみてください。荒削りな部分も多いですが、気軽に楽しめる素晴らしい作品だと思います。
パッケージ版は若干プレミアがついているものの、WiiUで遊べるダウンロード版はお安く買えるようですよ。


■『アークライズファンタジア』
マーベラスエンターテイメント
2009年6月4日発売

▲この時代のRPGの中でも屈指の完成度を誇る作品。物語は『テイルズ』的ファンタジーですが、戦闘システムは全く異なるものになっています。

『▲この時代のRPGの中でも屈指の完成度を誇る作品。物語は『テイルズ』的ファンタジーですが、戦闘システムは全く異なるものになっています。

先に紹介した2作品とは異なり、このゲームの操作にはWiiらしさなどというものはほとんどありませんが、素晴らしいRPGなのでここで紹介しておきます。『ゼノブレイド』も滅茶苦茶面白いですけども、この作品も素晴らしいんです。プレミアもついていないので、リーズナブルに買えてしまうのもアツい!
タイトルから想像できるように、なんとかオブファンタジア的なキャラクターや世界観を持つRPGですが、本作の醍醐味はやはり、その奥深いコマンド選択式のバトルです。コマンド選択式のRPGというと、「たたかう」を選択し続けてたまに回復するというなんとも微妙なものも多いのですが、本作はそこに、共闘と位置取りというシステムを盛り込み、深い戦略性を生み出すことに成功しています。行動の選択順序を調整したり、敵の範囲攻撃を、位置取りによってかわしてみたりという要素を盛り込んだ戦闘は、RPGマニアにも響くものになっています。
ロードの短さも本作の魅力のひとつで、ローディングを挟む場面も少なく、戦闘への切り替えも爆速です。隠し要素などを含めると、かなり長い時間遊べるRPGになっていますが、テンポの良さが快適なプレイを後押ししてくれます。

あとは、これはもう好みによるところが大きいのですが、ファンタジーな世界観やキャラクターが気に入るかどうかで、評価がまた少し変わってきそうです。ただ、ここが気に入らなくとも、古き良きRPGをベースに進化したバトルは、多くのRPGファンに刺さるものになっていますのでご安心を。
出るタイミングなんかが違っていれば、もっと名前を残すタイトルになったはず!と思っているタイトルでもあり、続編的なものがあればゼヒやってほしいとも思っています。開発元のイメージエポックの現状を考えると難しいかもしれませんが、昨年あたりにアフターストーリーなるものが公式ブログで発表されたので、まだなんとなく希望の灯が残っているような気がします。発売元はマーベラスですしね。

■『涼宮ハルヒの並列』
セガ
2009年3月26日発売

▲グラフィックは今見ると若干苦しいものがありますが、フルボイスなのでOKということでひとつよろしくお願いいたします。

▲グラフィックは今見ると若干苦しいものがありますが、フルボイスなのでOKということでひとつよろしくお願いいたします。

このゲームの発売日は3月でした。期末間近でとんでもないゲームをぶっぱなしてきやがったのではと思いながら、でもおれはハルヒのことが好きだしマストバイということで、新品限定版を定価近い値段で5本くらいお買い上げしたところ、音速でワゴンに並んだあの日のこと今も忘れません。いまや新品でも3000円しないお値段で限定版が買えてしまうという状況ですが、このゲームはイケてる、イケてるんです。いっぱい買った限定版を引っ越しのときに友達まわりに「マジおもしれえんだよ」と配りましたが、誰も感想を語ってくれないのでキレてます。あいつらまさかオブジェにしたんじゃねえだろうな、ゲオに売ってる可能性すらある。

『涼宮ハルヒ』シリーズの商業ゲームをすべてあそんでいるおれが、最もストーリーが面白いと感じたのはこの作品です。グラフィックや演出では、工夫のあふれるPSP版に軍配があがりますが、物語としていろいろな『ハルヒ』らしさが詰まった作品としては、この作品を超えるものはないと思います。グラフィックは素晴らしきシナリオの犠牲になったのだと思っていますが、この時期のキャラゲーにしては頑張っているほうではないかとも思えてきます。PS3の後期でも、凄まじいグラフィックのキャラゲーがたくさん出ていますものね。
原作を知らなくても遊べるように配慮された丁寧な描写が、こういった原作ファンをターゲットにした作品に必要だったかどうかはわかりませんが、『ハルヒ』をおぼろげにしか知らない人でも、十分楽しめる作品になっています。
ゲームの形式としては、Wiiのリモコンを使った操作をほんのりと載せたアドベンチャーゲームで、キャラクターの一人語りや会話がほとんどなので、地の文は苦手という人にもオススメです。周回プレイに近い形で話が進んでいくのですが、スキップ機能が若干遅いので、テンポ面ではちょっと微妙なところも。ただ、イベントシーンはまるごとすっ飛ばせるようになっているため、全体を通して遊べば、そう気になることもありません。
こうして紹介するタイミングが、『涼宮ハルヒ』ブームから遠いということを考慮しても、今遊ぶことで、なんとなく懐かしい気持ちになれる作品ですし、今の価格が驚くほど安いのもポイントです。新品でも、1000円とかで見かけるお店があるのですが、マジ勿体ない。ソフトをグッズとして買って満足する人も多いと思うのですが、もしまだお持ちの方がいたら、是非この機会に遊んでみてください。
この『涼宮ハルヒの並列』は、『涼宮ハルヒの直列』から微妙につながった作品ではあるものの、独立して遊べる作品として仕上がっているので、その点もご安心を。『涼宮ハルヒの直列』も、本作と並ぶまではいかないまでも、丁寧に作られた作品なので、こちらもオススメですよ。

■『アナザーコード: R 記憶の扉』
任天堂
2009年2月5日発売

▲ニンテンドーDS版と必ずセットで遊んでほしい作品です。

▲ニンテンドーDS版と必ずセットで遊んでほしい作品です。

先に紹介した『ハルヒ』よりも強めに、Wiiの操作を盛り込んだアドベンチャーゲームです。ただ、この作品は、ニンテンドーDS『アナザーコード 2つの記憶』を遊んでいる人のために作られた作品で、こちらをプレイしていないと置いてけぼりになるようなシーンも多いので、これ一本でオススメ!というわけではありません。ただ、『アナザーコード』シリーズ自体は、非常に面白いと個人的には思っているので、ここで紹介させていただきました。

表示される画面の中を、Wiiリモコンの操作で調べることで話を進めていく作品で、脱出ゲーム的なものを面白いと感じる人であれば楽しめる作品になっています。反面、アドベンチャーゲームはテンポよく話を楽しみたいという人にしてみれば、調べる場所が多いこともあって、テンポの悪さを感じてしまうかもしれません。
ネット上の評判を見ていると、良かったという声と同じくらい、クソゲーという声のもある作品なので、人を選ぶゲームだと思いますが、個人的には、ほんのりサスペンスのある展開や、泣きゲーのような涙腺を刺激してくる展開が心地良い作品だなと思っています。賛否が分かれているうえでオススメしたのは、超リーズナブルにお求めいただける作品だからというのが大きいです。開発会社のCING INC.が手掛けた、『ウィッシュルーム 天使の記憶 』やその続編にあたる『ラストウィンドウ 真夜中の約束』あたりも雰囲気良くて好きなんだよなぁ、とかとか、こちらもどこかで機会があれば、軽く紹介したいですね。

まだまだ紹介したいソフトはあるのですが、ひとまずこの5本をおれのオススメとして挙げておきます。今回紹介したソフトは、新品であってもリーズナブルに買えるものが多いと思いますが、中には入手が若干しんどいものもあるかもしれません。もうここらへんのソフトになってくると、新品を買うことでメーカーの売り上げに寄与できるというようなこともそこまで気にしなくてよさそうなので、いっそ中古でもいいのかなと思ったりしますが、いろいろ入手方法もあると思うので、ネット上で探していただければと思います。

第二弾、三弾は、ランダムで変動するやる気ゲージの気分しだいですが、近々記事にできればと思っています。まだまだ、Wiiには面白いゲームがあるんですよ!