夏色ハイスクル青春白書_20150701034933

プラチナトロフィーをとらずして『夏色ハイスクル』は語れない

By asabat, 2015/07/02

『夏色ハイスクル』のトロフィーをコンプリートしました。
攻略本が出てからと思っていたのですが、その発売日が6月26日から一週間延期され、おまけに大都会徳島はこういう本の入荷が一日遅れということで、インターネッツの叡智をお借りしつつ進めました。
我が家のチャレンジコンテンツとなって2週間、長かったような、短かったような。
おれは見ているだけのところも多かったのですが、家で2人して「だんだんいいゲームに感じてきた」と連呼しておりました。

このゲームを買ってから、何度かブログにもその感想や経過を書いてきたので、もう書くことはないだろうと思っていたのですが、プラチナトロフィーをとる過程で、いろいろな発見と感動があったので、ここでお伝えしておきたいと思います。以前のブログでも、ぽろぽろ気に入るところが出てくるとか書きましたが、そんなもんじゃなかった!
最初はちょっと変わったギャルゲーだろうと思ってプレイを始めたこの作品、トロフィーを追いかけていくと、思いもよらない驚きと、楽しさに出会えました。インターフェイスや、移動、時間の管理など、テンポが悪すぎてだれるところも確かにあるんですが、それでも続ければ、このゲームが、いろいろな弱点を抱えながらも、相当に作りこまれた作品であることがわかってくるはずです。

▲ヒロインのエンディングは、特別な一枚絵が表示されます。

▲ヒロインのエンディングは、特別な一枚絵が表示されます。

ヒロインのシナリオは、最初にこのゲームのことをブログに書いたときのように、ちょっと淡泊です。そう感じてしまう原因はエンディングが相当あっさりとしたものというところにあるのですが、その作りの中でもキャラクターの個性は十分に伝わってくるなと納得しはじめたのが、4キャラクター目のストーリーを見たあたりのこと。自転車に乗って空を飛んだり、幽霊を成仏させたり、チアリーディングを見守ったり、島中をマラソンで走らされてみたり、一部のヒロインルートの特別なイベントは、本作ならではのユーモアとちょっとした泣きゲー要素を混ぜたものになっていました。おれの一番好きなヒロインである、三日月めぐちゃんにも、こういうイベントが欲しかったぜ。

そこから、ほんのりサスペンス風味のある理事長エンド、部活に没頭する報道部エンド、クラスメイトに見送られるクラスメイトエンドと続けてクリアーしていく中で、このゲームの「そんなところに力入れてるの」という意外すぎる作り込みに驚きました。

▲理事長に見送られるルートは、攻略サイトにあった集合知のおかげで無事クリアーできました。

▲理事長に見送られるルートは、攻略サイトにあった集合知のおかげで無事クリアーできました。

理事長から、”ラビット7”を拝命されるルートは、ヒロインルート以上に作りこんでるんじゃねえといわんばかりの難易度。もはやおまけ要素とはいえないほどのボリュームがあるこのルートは、物事が解決していくたびに、喜んでいる自分に気づかされました。

理事長ルートのあとに見た、クラスメイトルートは、ヒロインにも見送られない場合の救済エンディングだろうと思っていたら、クラスメイトたちと親睦を深め、不登校の男の子の悩みを解決したり、みんなで海にいったり、文化祭の相談をしてみたり……、これって、凄く青春じゃないかという展開で、お見送りのときにはほろりときてしまいます!「こんな青春送ってるやつなんていねえーよ」とひねくれた見方をしながらも、やっぱりその眩しさをちょっと覗いてみたくなる、素晴らしい物語でした。おれは、文化祭のない進学校らしきところに在籍しつつも、一生サボってゲーセンにいく男だったので、なおさら楽しかったです。

▲クラスメイトが見送りにきてくれる、クラスメイトエンド。このエンディングにたどり着くには、クラスメイトにちなんだいろいろなクエストをクリアーしていく必要があります。このルートこそ、『夏色ハイスクル』を満喫するためのルートだと思います。

▲クラスメイトが見送りにきてくれる、クラスメイトエンド。このエンディングにたどり着くには、クラスメイトにちなんだいろいろなクエストをクリアーしていく必要があります。このルートこそ、『夏色ハイスクル』を満喫するためのルートだと思います。


どうですか、この圧倒的青春力は。イベントに登場するキャラクターの数もかなりのもので、ヒロインルートのイベントよりも盛り上がるシーンが多数用意されています。このクラスメイトルートを遊ばずして、『夏色ハイスクル』は語れないといっても過言ではありません。

プラチナトロフィーを達成するまでには、バグにも遭遇しました。でも、なんかそのバグですら、「このゲームだから仕方ないなぁ」と許せてしまうのは、このゲームの人徳ならぬゲーム徳のおかげでしょう。遊んでいて伝わってくる、開発側のやや偏った愛情やこだわりが、作品を暖かなものにしています。

▲犬に囲まれて行動不能になってしまうバグにも遭遇しました。

▲犬に囲まれて行動不能になってしまうバグにも遭遇しました。このバグ以外は、進行不能にはならなかったので、ゲームの動作は安定していると考えてよさそうです。

▲ヒロインが透明人間になってしまうバグにも遭遇しました。

▲ヒロインが透明人間になってしまうバグにも遭遇しました。

▲主人公よりもガタイのいいヒロインにびびります。

▲主人公よりもガタイのいいヒロインにびびります。

買って遊んでいない人は論外として、理事長ルートも、クラスメイトエンドも遊んでないのに、このゲームをクソゲーって言うのは許さんぞと、今では思っています(笑)この2つのルートを遊んでいれば、絶対に惜しいと思う作品で、次があれば絶対もっと良くなると思えるはずです。

この作品を既に持っているという人は、是非理事長ルートとクラスメイトルートを遊んでください。
ちょっと興味があるという人は、テンポの悪さにだれることを覚悟しつつも、RPG感覚でやりこんでみてください。

かなりギリギリの荒削り感溢れるゲームですが、ちゃんと作りこんでるところは、「そこまでやらんでも」と思わせてくれるはずです。
エロ写真を撮るためだけのゲームではありません。
このゲームにしかないオリジナルな青春でいっぱいの夏を、是非体験してみてください。