ゲームライターという仕事.2

By asabat, 2014/09/12

ゲームライターは副業でやれ。
もうちょいひねれば見向きもされずに闇へと消えていくゲーム系新書の仲間入りできそうな言い方ですが、ゲームメディアの原稿料の単価というのは、2014年現在、だんだん下がってきて下げ止まっているというレベルに達しています。(専属のゲームライターというのもあるにはあるのですが、おれの知る限り、ほとんどが原稿料形式での仕事発注になってきます。)

そんなわけで、専業のゲームライターとはいえ、書いた記事に応じた原稿料をもらえるという仕組みなので、このご時世の原稿料で、まともに暮らしていくだけのギャラがもらえることなんて稀、というのが今のゲームライターの実態かと思います。前の記事でも少し書きましたが、その人が書けば雑誌の売り上げやサイトのPVが2倍になるみたいなスゴイ人ならともかく、普通のゲームライターの単価は1ページあたり5000円から20000円、平均8000円くらいです。
このギャラでいくと、仕事としてやっていくには、最低でもひと月に30Pから40Pくらい持たなければいけません。攻略本の仕事は、もっと相場が低くて、1Pあたり5000円とかもざらです。これで20万円稼ごうと思うと、80ページですね。

分量的に、ただ書くだけならいけるとは思うんですが、ゲームの画面写真をとって、誌面のレイアウトを決めて、文字数通りに原稿を推敲して、ここらへんもライターの仕事ですから、月に80ページこなせるライターというのはなかなかのものだと思います。

そしてこれらの誌面仕事は、基本的にページ単価で、本がいくら売れようが最初に言われていたギャラ以上のものが入ることはありません。

連載を持って出版して印税生活という夢のような話はありますが、
ゲーム関係のコラムというのはそうそう売れるものではありません。
攻略本を、印税契約でということも、景気のいい時代にはありましたが、今はまずありません。
オンリーワンな記事が書けるなら、攻略本の印税契約に突破口はありそうな気がしますが、ここはあまりにもハードルが高そうです。

webの記事の場合は、小難しいレイアウトとかはないですけれど、文字量がかなりいります。だいたい一記事あたりの単価は、5000円〜30000円程度。メーカーからのリリースを貼り付けるだけのような簡単な仕事は編集がこなすので、ゲームをプレイして書く記事がまわってきます。単価が高いと、それだけめんどい記事になってきます。

そして、将来の仕事をとっていく営業の時間を考えると、仕事に費やせる時間は少なくなります。タイトルは旬に応じてどんどん変わっていくので、『ストリートファイター』が好き、得意なんて言ってもですね、継続的してままった量の仕事があるとは限らないというか、ないわけです。おれも一生ギャルゲーの記事書いてていいなら、月産100記事はいけるんですけど、どこか書かせてくれませんかね。

つまりおれは、こういった事情を考えると、

食べていくために無理して、自分がつまらないと思うゲームをやりたくないと常々思っていて、「専業はありえない」と思っているわけです。

そもそも、おれの知る限り、専業ライターで儲かってるみたいな人は見たことがありませんが、皆お金のニオイをさせないように質素に生きているんでしょうか。お金のニオイをかぎつけて動き回っている人はいますが、そこに鉱脈はないと肩をたたいてあげたい気分になることがよくあります。

家が孫の代まで食いつぶせないほどのお金持ち、宝くじがあたったという人なら、専業ライターとして好きなゲームの仕事だけをやっていくことができますが、最低限の生活をして生きていくことを課されている人間にとっては、しんどい職業です。

生きるためにゲームライターをやるとですね、金に不安はするわ、好きなハードどころか、欲しいソフトがもらえるわけではありません。仕事をしたタイトルですら、まずは編集の手に渡ったりしますんで、「ゲームだけできれば楽しく生きていける」というところでも期待薄です。
そうすると、専業ライターとしてぱっとしない稼ぎをしているとですね、ハードはおろかゲームを買うのも苦しいとなってくるわけです。

昔は結構な人から、「専業でやれ」、「いつでも連絡とれるようにしとけ」とか頭ごなしに言われていましたが、10年くらい専業ライターではないことに理解がある方々とだけ仕事をしてきました。

 

新ハードを買うのひとつしんどいゲームライターってどうなのと思うところがありまして、ハードを全部くれて、ソフトも気にせず買える、くらいの社会的地位が得られる仕事になれば、専業にしようかと思っております。

というわけで、副業でいいじゃんというのが、おれがずっと思っているところで、そうすることで”面白そうなゲームの仕事だけやる”ということが可能になっています。

つまり何が言いたかったかというと、ゲームメディア関係者は、速やかにXbox Oneを買ったほうがいいというところです。

次回は、ゲームライターの仕事に、もうちょっと詳しく踏み込んでいきたいと思います。