ゲームライターという仕事.3

By asabat, 2014/09/16

なにやら連続記事のようになってきて、ほかのゲームのことが書けない雰囲気なんですが、どうみてもこの適当なサイトのレイアウトの問題ですね。すみません。

そんなわけで今回は、ゲームライターという仕事.3をお届けします。今回は、雑誌ライターの仕事について説明します。雑誌仕事といっても、いろいろあるのですが、この場では、コラムではなく、攻略、紹介記事といった、ライターとして最も関わることが多いであろう仕事について簡単に説明しますね。

すごくざっと説明すると、
誌面の攻略記事は
1.ゲームを実際にプレイ(ライター)
2.使えるページ数が決まる
3.ページ数のなかで、攻略する範囲を決める(ライター)
4.ページの「ラフ」で攻略の要素を割り振る(ライター)
5.「ラフ」をもとに、デザイナーがレイアウト作成
6.レイアウトをもとに、文章を書いて、写真を撮る(ライター)
7.編集者に、文字、写真を送る(ライター)
8.編集者がチェックして、デザイナーへ
9.レイアウトに文字と写真を入れ込む
10.チェック、修正×N(ライター&編集)
11.記事完成

という流れで作られます。
こう書くと、ライターの仕事って、書くだけではないことがわかります。そしてですね、ライターというと、書くことが仕事のように感じますが、雑誌の仕事では、書くよりも大変で、難しくなりがちなことがあるんです。

何が大変なのか。
それは、「書く」というところではなく、
記事のレイアウトを決めるという「ラフ」の段階です。上のざっとした行程の中でいくと、4にあたるところですね。

どこからも怒られないものとすると、いつどこで発掘されたかわからない以下のような適当なものしかありませんが、こういうのが記事になっていくわけですね。

▲これがラフというには心苦しい至高の一品ですが、これがもう一億倍くらい丁寧に書かれたものがラフでございます。

▲これがラフというには心苦しい至高の一品が歴史のアーカイブの中から発掘されました。つっこみどころ満載のものですが、これがもう一億倍くらい丁寧に書かれたものがラフでございます。ブログの記事のためだけにラフを書く気力はなかった(真顔)でもまぁ、こんな適当なものでも、デザイナーさんが仕上げてくれれば綺麗になったりするんです。

雑誌の記事を作る際には、タイトルのロゴをどこに置いて、写真をどういう風に使って、見出しの内容と位置を考えて、文字量をどれくらいにするかというのをある程度、ライター側で「ラフ」として制作しておかなければいけません。要するに、記事の設計図ですね。紙媒体の雑誌には、必ずといっていいほど、この”ラフ”という工程が存在します。このラフはフリーハンドでもフォトショップでも、なんでも伝わればいいので、書くのに特別な技術はいりません。ただ雑誌において、この「ラフ」は非常に重要です。
紹介記事であれば、作品が面白く見えるようにレイアウトする。
攻略記事であれば、内容がわかりやすく、漏らさないようにレイアウトする。

この2つがしっかりとできることが、雑誌の記事として、ほかの多くのことよりも重視されることだからです。

ぶっちゃけてしまうと、雑誌の紹介、攻略記事というのは、
このラフがひけるかどうかにかかっていて、記事なんてものはほとんど誰にでも書けるんです。前にも言いましたが、紹介なら、メーカーからもらった素材を丁寧に書き換えたり、攻略はwikiを見たり、発売前のゲームでも、ちょっとゲームができる人なら、プレイすればそこそこのものは書けるようになっています。

でも、ラフはというと、ほかの記事と同じようにならない、ゲームの個性を伝える、年齢層に合わせる、など、いろいろな工夫を盛り込まなければいけません。雑誌を一冊、たとえば週刊ファミ通を一冊買って、ページをパラパラめくっていくと、情報をうまく、おもしろく伝えるための工夫がたくさんされているので、興味のある方は、注目しつつ眺めてみてください。ライターや編集者が、ページを画一的に見せないために、がんばってラフを練りこんでいるのがわかるかと思います。

編集者がラフをひいてくれるという大変親切なところもないことはないのですが、おれが仕事していた、しているところからはは、だいたいこの「ラフ」提出をお願いされています。ライターというのは、編集者の手が行き届かないところを記事にしていく立場なので、ライターが「ラフ」を書いたほうが、記事として濃いものができることが多いという考えのところが多いようです。
おれもそう思います。
おれ自身、良いラフがひけるというわけではなく、覚えたのはライターを始めてからしばらく経ってからのことだったんですが、「ラフをきっちり作ること」を先輩方や編集の方から繰り返し教えてもらいました。

そんなわけで、ラフは、ライターに入門したら、積極的に興味を持って、練習、習得することをオススメします。雑誌ごとのレイアウトの特徴や、編集者の好みもありますから、自分の書いたラフがそのまま採用されるということは少なく、何らかの手直しをしてくれることも多いので、「センス」とかはあとあとの話、恐れずチャレンジしてみてください。最近ではラフを引かない、引けないライターというのも増えてきていますが、できてくれば仕事の範囲が大きく広がります。

次回は、webの記事についてを予定しております。今、多くのメディアはこちらに力を入れていますよね。わかる範囲で、ゆるゆる書いていきますので、ご期待せずにぼんやりお待ちください。