ゲームライターという仕事.4

By asabat, 2014/09/17

途中でやめられなくなってまだ書いています。前回の記事では、「おまえ原稿送る前にチェックとかしてたのかよ(汗」、「適当なときのフリーハンドのラフよりもブログに載せてるのがマシに見えるんですが」といった、暖かい激励の言葉を、知人の編集者たちからいただいています。ありがとうございます。前回の記事で忘れていたことがあります、「締め切りを守る」これが、雑誌ライターに「絶対に」必要なスキルです。おれには備わっていない可能性もありますが、まだ干されてはいなさそうです。

暖かい激励の言葉にも負けず、今回は、Webゲームメディアの話をつらつら書こうと思います。 Webメディアというのが正解なのかどうかわかりませんが、この記事内では、インターネット上のゲームメディアということにさせてください。

Webを主軸にするメディアというのが、ゲーム系でも増えております。
個人的に、Webの記事は、書きたいことあるのに文字数が圧倒的に足りない、こんなに書けねえよといったストレスから解放されるため、雑誌やら攻略本よりもやりやすいイメージです。
インタビュー、攻略、紹介、コラム、内容はさまざまですが、 雑誌と決定的に違うのは、ほとんどの場合において、前回の記事で紹介したようなラフの作業がありません。 記事のプロットだけ考えて、場合によっては考えずに見切り発車しても、なんとなく分量を書けば記事になるんです。ブログのような記事も、多く見かけますよね。

そして、Webメディアは自由度も高いです。
雑誌のようにページ数のやりくりに苦心することもないので、急遽記事を差し込むこともできますし、流行りから外れたタイトルを選んできて、記事にしてしまうことも可能です。
「このイベントの取材に行って記事にしたい」、「このゲーム面白かったから記事にしたい」という企画が、成立するのは、Webメディアの強みであり、面白さです。

ここまで読んでいただけると、なるほど、ラフもないし、文字量も自分である程度調整できるし、記事の自由度も高い。Webライターって雑誌よりも楽なんだなと思われるかもしれませんが、考えかたによってはWeb記事は、雑誌よりも数倍シビアです。
Webの記事というのは、記事単体のビューワー数が評価のようなもので、誰得な記事を連発していては、仕事はこなくなります。雑誌の売り上げというのは、数あるコンテンツの中のひとつという見られ方をするものがほとんどなので「お前の記事がつまらなかったから売れなかった」という話にはなりません。
Webメディアで書き続けるには、記事ひとつで人を引き付ける力が、雑誌以上に求められます。ここらへん、Webメディア中心に活躍したいという人は、気にかけておくといいかもしれませんね。

そんなわけで、Web系のライターとして活躍したいと考えている場合は、 雑誌のライターよりも、記事の中に個性を盛り込むことを意識したほうがよさそうです。言い方は悪いですが、自己ブランド化のようなものも考えていく方向が良いのかもしれません。「この人が書く記事を読みたい」というような方向になってくれば、その自由度もあって、自分の好きな作品の記事を書ける機会も増えてきます。

個性というには、ちょっと乏しいですが、一例をあげると、動画を撮影できる環境、場合によっては生放送できる環境があるのも強みになります。

実は、ゲームライターの中に、撮影機材まで自宅に揃ってますという人は少ないんです。 記事の中に動画を貼りこめるというWebメディアならではの強さを活かした記事を量産できる、今後は、動画も撮れるライターというのが、強みになってくるんではないかと思っています。というのがおれの印象です。

企画力があって、それを自分で実現できる「実行力」があって、ちゃんとビューワーやお金の計算もできる人というのはwebライター向きだと思います。 面白い記事を提供し続けられる能力と言うんでしょうか。 4Gamerさんはこの方向に力を入れているように感じますね。 ただ、企画はどんどんできるという方の中には、メディアにあるお金や、実際にそれを成し遂げるために必要な手間を考えずにものをいう人もいます。 会社の、メディアの金を使って、面白いことをするというのは良い考えですが。だいたいの見通しや、リスクの管理ができない人は、すぐに干される未来もありえるかと思います。

雑誌のライターは、どちらかというと、記事の見せ方を気にしたり、本が形に残ることを嬉しく思う人は、向いているかと思います。おれ自身、年に1本くらいは、好きなゲームのファンブックや攻略本に参加しています。ホビージャパンから発売されている『オールアバウトビジュアルアーツ』を作って、わりと燃え尽き症候群気味ですが。あ、宣伝します!、マジで気合いいれて作った本なので、よろしくお願いします(笑)

個人的に、Webのゲームライターというのは、すごく副業向けだと思っています。好きなゲームや、おもしろそうなイベントがあったら手を挙げて記事を書く、これはなかなか快適な仕事の仕方です。
副業ライターのススメ的なものを書きましたし、お金に縛られてやるとつまらない仕事になることが多いですが、参考程度に言っておくと、一般的なライターの場合、Webも雑誌も、そこまでギャラは変わりません。Webの記事は、一本あたりの単価が高いことが多いですが、だいたい1ゲームにつき、記事は一本です。インプレッション記事が連載になっていることって、あまりないですよね。雑誌の場合は、1本のゲームの記事を、数ページにわたって掲載すれば、ページ数分のギャラが発生するので、やり方によっては、Webよりもギャラがよくなるということもありえます。
うーん、なんだかまとまりのない話になってしまいました。
ただこれは別にゲームメディアの記事でもなんでもないので、見直すことはしません。次は、ゲームライターの役得、というところについて書こうかと思います。やべえ、ゲームライターってこんなにウハウハなんだぜ!格闘ゲームの調整だってやれるんだ!みたいな話になる可能性は低いですが、ご期待せずお待ちください。