さて、この”本格恋愛シミュレーション”と銘打たれた本作のゲーム内容は、学校や街をうろうろして、パラメーターをあげつつ、ヒロインとのイベントをこなして、決められた期間内にエンディングを目指すというものです。パラメーターがあるゲームというと『ときめきメモリアル』的なものが近いところですが、パラメーターはかなり大雑把なうえ、女の子の出現する日にちがランダム入ってたりして、セーブ&ロードをちょっとやるだけでクリアーできるライトな作品になっています。
1キャラクターあたりのシナリオは、スキップなしだと3、4時間くらいでしょうか。
おれはバリバリスキップするほうなので、1キャラ1時間弱で終わりました。
△リトのパラメーターはかなり大雑把なので、雑にあげていてもクリアーすることができます。右上にあるゲージは、”ラッキースケベゲージ”というとてもアグレッシブな名称で、ラッキースケベなイベントが起きるたびに上昇していきます。
△ラッキースケベなイベントが起きるたびに上昇するラッキースケベゲージは、満タンになってしまうと一日行動不能になってしまいます。神社で拝むことで、このゲージを下げることができるので、スピーディにクリアーするためには、定期的な神社訪問をオススメします。
ボリュームが少ないかといわれると確かに、少ないですし、シナリオ的にファンタジー要素満載のラブコメ的な流れですが、攻略対象となるキャラクターがとにかく多いというのは、この作品の強みですね。と、いうかですね『To LOVEる-とらぶる』の世界で、ヒロインをプレイヤー自ら決めて、ハッピーエンドを目指せるとかね、もうこの時点でシナリオの内容とかどうでもいいんですよおれは。最後がハッピーエンドで、キュンキュンさせてくれれば、シナリオはもうそれでいいのです。
攻略対象キャラクターは、モモさん、ヤミ、芽亜、ララ、春菜、ナナ、小手川さん、ルン、凛、美柑、ネメシス、多い!素晴らしい!(おれの密かなる推しキャラの一人マジカルキョーコさんがいねえ!ちくしょう!とか思いましたが、サブキャラクターとしてばっちり登場してくれたため、制作スタッフ「わかってる」と一人納得しております。)
そんな風に、スタッフにはたぶん「わかっている人」がいます。このゲームをこれだけのヒロイン数で、ハッピーエンドに仕上げてくれてマジありがとうございます。
ただな、インターフェイス。
これだけは、もう、本当に許せない。正直、クソゲーのレベルに達してます。スキップ機能が遅すぎるところとか、ちょっと気を抜くと、画面切り替え→決定ボタンを誤爆という流れが頻出するというのはマジなんなのというレベル。こういうのはさすがにテストプレイの段階で気づいてくれよというか、おれがテスターなら10分経たないうちに改善希望を出していると思います。キャラクター数が多い=繰り返しプレイするということを考えると、このインターフェイスではさずがに無理があります。
ゲームメディアのレビューとかでは突っ込まれにくいところですが、没入間を削がないレベルのレスポンスを保ててないアドベンチャーゲームは、シナリオどうこう以前の問題で駄作だと思っています。
しかし、コンテンツが『To LOVEる-とらぶる』かつ、おれのモモさんには何の罪もないこと、さらには初回限定版の特典ダウンロードアイテム”すけすけゴーグルくん”(タッチパネルひとつで、立ち絵であろうがイベントシーンであろうが、ヒロインを下着姿にしてしまう神ダウンロードコンテンツ)があまりにも神、神なため、初回限定盤については、10点満点!10点満点です。インターフェイスで10点満点中、4点減点したとしても、すけすけゴーグルくんで10点加算で大逆転優勝。
この神すぎる初回限定版特典のおかげで、中古対策にもなっているという素晴らしい配慮。
圧倒的じゃないか、このゲームの初回限定版は。
というかもう、このコンテンツ、マジでエロゲーにしてくれ!
通常版を買った方、マジお疲れさまでしたということでひとつ、よろしくお願いします。