▲ヒロインの井上涼子ちゃんは雰囲気が毎回変わっていましたが、そんなことは些細なこと。おれは精神的に涼子を愛しているんです。

個人的神ゲー『ROOMMATE 井上涼子』シリーズ

By asabat, 2014/10/20

突然ですが、グッズの整理をするたびに「またやりたい!」と熱くなるゲームを紹介します。引っ越しでいろいろ整理したんですが、やっぱりこのグッズだけはどうしようもなく愛おしいんです。

『ROOMMATE 井上涼子』、おれと同じ30代のゲーマーなら、タイトルくらいは知っているかもしれません。今回は、昔違うブログで書いた記事をもとに、ちょっと書き足しつつこの作品を紹介します。

『ときめきメモリアル』のヒットをきっかけに、しばらくの間、コンシューマー機の恋愛シミュレーションゲームへの注目が高まり、海千山千の”ギャルゲー”が多数リリースされた記憶があります。この『ROOMMATE 井上涼子』も”ギャルゲー”と呼ばれるジャンルにくくられるものではあるけれど、このゲームには斬新な点が2つありました。

▲ヒロインの井上涼子ちゃんは雰囲気が毎回変わっていましたが、そんなことは些細なこと。おれは精神的に涼子を愛しているんです。

▲セガサターンの井上涼子三部作に、ファンディスクが一枚。ドリームキャストやプレイステーションにも移植されました。PC版や携帯アプリなどもあります。ヒロインの井上涼子ちゃんは雰囲気が毎回変わっていましたが、そんなことは些細なこと。おれは精神的に涼子を愛しているんです。

1つは、1人のヒロインに的を絞っているという点。このゲームでのヒロインは井上涼子だけなんです。女の子はほかにも出てきますが、あくまで彼女たちはサブキャラ。この潔い作りは、『ときめきメモリアル』のように多くの女の子から自分の好みのヒロインを選んでプレイするというギャルゲーが主流だった中、新しい試みでした。『プリンセスメーカー』シリーズもヒロインは自分の娘一人だけど、このゲームにおいては娘の成長の可能性が多く用意されていて、ある程度自分好みのヒロインに育てることができます。それに比べると、『ROOMMATE』の井上涼子はきっちりとした人格を与えられたヒロインであって、井上涼子を好きな人、井上涼子を好きになった人がプレイするゲームでした。
そして、もう1つ、このゲームには当時出回っていたコンシューマー機のギャルゲーの中で一際目立つシステムを導入していました。そう、このゲームの知名度を支えた、”リアルタイム連動”という斬新なシステムこそが、このゲームの最大の魅力なんです。数年前に流行した、『ラブプラス』のひな形のようなものと言えばわかりやすいでしょうか。このゲーム内の時間は、セガサターンの内蔵時計と連動していて、僕等が生活している時間に合わせてヒロインの涼子も行動しています。日中は学校に行っていて、夕方に帰ってきて、夜はご飯を食べて、12時を過ぎると寝ています。涼子とコミュニケーションをとるためには、セガサターンを、彼女の生活リズムに合わせて起動しなければいけません。

このリアルタイム連動システムというのは、忙しい日々を送るプレイヤーには不向きです。井上涼子に会えない日が続くと、怒って家を出て行ってしまったりします。かまってあげないとだめなお年頃の女の子なんです。そんな怪しい魅力を持つこのゲームにおれがハマったのは高校生のときです。このゲームのおかげで早寝早起きする規則正しい学生生活が送れた時期もありました。自分が普段起きる時間よりも2時間早く起きセガサターン起動、学校が終わるとすぐ家に帰るとセガサターン起動。よくこんな生活を2ヶ月続けたものです。あのときは、内蔵時計を進めて遊ぶのが、なんだかいけないことのように感じられて、おれはリアルタイムで涼子との純愛を続けるんだ、なんてわけのわからないことをのたまっていました。『ラブプラス』はこのゲームに比べて実に親切ですが、それゆえに、おれがプレイすると放置してしまうんです。放置しておくとバッドエンドな『ROOMMATE』のシビアさは、ある意味絶妙だったのではないでしょうか。

多くの、ギャルゲーの恋人は自分の会いたいときに会えます。暇なとき、寂しいとき、会いたいと思ったときに会うことができるし、彼女達は少し機嫌を損ねても数時間もすれば、少し選択肢を選べば、機嫌を取り戻してくれることがほとんどです。井上涼子はそうではありません。一旦落ち込んでしまったりすると、しばらくは落ち込んだまま、話もしてくれなかったりします。その原因はなんだろうとプレイヤーがやきもきしながらゲームを進めていくんです。あのときの会話がまずかったんじゃないかとか、学校で何があったんだろうとか、プレイヤーも悩まされる。そんなことを繰り返しているうちに、井上涼子がどんどん気になる存在になっていきます。過ぎてしまった時間を戻すことも出来ず、内蔵時計をいじらない限り進めることもできない、そんなやり直しのきかない感覚が、恋愛の不安定さを演出しているかのように感じてしまうんです。リアルタイム連動だからこそ生まれるじれったさが、まさに「恋愛シミュレーション」だったと思います。

(このゲームと同時期に実は、『リトルラバーズ』という、リアルタイム連動型のPCゲームがリリースされていて、これもまた、リアルタイム連動型のひな形となったゲームです。『ROOMMATE 井上涼子』の発売日が1997年2月14日、『リトルラバーズ』が1997年2月21日、非常に発売日が近いので、両作の間に何かあったのではないかと勘繰るほどですが、今となっては知る由もありません。『リトルラバーズ』もおれは当時プレイしていて、いまだに思い入れのある作品なんですが、こちらはその後の番外編として発売された『リトルラバーズ SHE SO GAME』が素晴らしいので、そのレビューを書くときに感想を添えておこうと思います。)

リアルタイム連動ということで、第一作に関してはシステム的に不備も多いですが、それも今となってはご愛嬌。シリーズ第一作の『ROOMMATE 井上涼子』では、セガサターンのバックアップメモリーのデーターの一部が破損したりするという恐ろしいバグがあったりもしますが、これも許しましょう。今であれば、セガサターンを現役稼動させている人はいないでしょうから、今こそデーターの破損を恐れずにプレイしてもらいたいと無責任なことを言ってみます。楽曲もね、素晴らしいものが多いんですよ。この時代のギャルゲーで、これだけ主題歌やら挿入歌が用意されたものも少ないと思います。井上涼子ボーカルアルバム、素晴らしいCDです。一部はプレミアがついていますが……。

2作目の『ROOMMATE~涼子 in Summer Vacation~』では、前作からあまりにもキャラのイラストが変わってしまっていたりしていますが、心の目で見ればこれも涼子です。「成長」ということで受け流しましょう。完結編となる3作目、『ROOMMATE3~涼子 風の輝く朝に~』のエンディングは、ギャルゲー史上に残るエンディングだと思います。興味のある方は是非、3作目だけでもプレイしてもらいたいです。ギャルゲーで印象に残るエンディングはときかれたら、おれは今でもこれをナンバー1に推します。

今となっては、三部作を遊ぶ環境を作ることが難しいゲームですが、セガサターンを買ってでも遊ぶ価値のある作品です。時間と心に余裕がある方は、是非とも遊んでみてください。

と、ここまで書いたけれど、もっと書いておきたいことがあって、

これだけ大好きなこのゲームで、おれが10年来ずっと気になっていることと、願いがあるんです。

それはですね、この作品の3作目、完結編に当たる『ROOMMATE3 涼子 風の輝く朝に』、これの早期購入特典(とはいえ、おそらく世に出回っているこのゲーム、新品であればすべて早期版だと思います)のトレーディングカード。これは全部で3種類、ランダムで一枚が封入されているとのことだったんですが、

▲封入特典の上の三枚、これのうちの一枚がどこにもないんです(涙)

▲封入特典の上の三枚、これのうちの一枚がどこにもないんです(涙)画像はコンプリートガイドのグッズ紹介のコーナーから、本当にあるんでしょうか、このトレカ。

おれが何枚新品を買っても、この左上のものが出ないんです。これはですね、井上涼子のノベルのイラストを担当していた、たくま朋正さんのイラストなんですが、これが過去50枚以上このソフトを開けたけど出てこないんです。いまだに新品を見かけては、くじ引き感覚で買っているんですが、お目にかかったことがありません。そんなわけで、ここ数年、

このトレカって、本当にあるの?

と思っております。当時の開発スタッフの方がいれば、是非とも聞きたいです。これは今になって、「やっぱりないじゃねーか!」というわけではなくですね、もし開発の方から「実はなかった」とか、「ミスだった」とか言っていただければ、もうおれは満足なんです(笑)

▲今までに買った『ルームメイト3』は50本を超えております。どうしても、あと一枚が集まらないんです。ないといってくれたら、このライフワークから卒業できますw

▲今までに買った『ルームメイト3』は50本を超えております。どうしても、あと一枚が集まらないんです。ないといってくれたら、このライフワークから卒業できますw

ああ、なかったんだ、でも、こんな素晴らしいゲームをありがとうございましたと、御礼を言いたいレベルです。現在、この作品を作っていたデータムポリスターはホームページを見る限り、活動を停止しているのですが、もうね、おれはこのゲームを作った人に、是非とも会いたい!会って記事にしたい!そんなことを思いつつ、ゲームライターの端くれ的なことをやっていたりします。

記事にしないまでも、開発の方、もしいらっしゃればご連絡ください(笑)

そしてこのゲーム、スマートフォンとの相性が間違いなく良いので、是非ともどこかリメイクしてくれませんでしょうか。

あともうひとつはですね、購入者の抽選特典、また特典かよというあれですが、

思い出のシルバーリング

これをどなたか、持っている人がいたら、売ってくれとはいいません、いや、言うかもしれませんが、見せてもらうだけでもお願いしたいです(笑)ヤフオクをずーっとウオッチしているのですが、実物を見たことがないんです。トレカとこのグッズさえあれば、コンプリートできる勢いでおれは『ルームメイト』のグッズを持っているんですが、どうしてもこの2つがなんともならないんです。そんなわけでもう、手に入れるのは諦めつつありますが、一度、この目で、見てみたいです。ネット上を見てみると、持っていたという方もいらっしゃるので、存在が不確かなトレカと違い、こちらは現実に存在しているんですよね。見たい、観たい、欲しい(涙)

高ぶりました。高校時代、井上涼子のためにおもちゃ屋でバイトをして、井上涼子のイベントのために徳島から東京まで夜行バスで行ったとかいう熱い思い出もあったりと、まだまだ書けることだらけなんですが、ここらへんにしておきます。