▲ミニゲームに成功すると、ご褒美的なCGを観ることができます。このCGはギャラリーに保存されていくので、目標はとりあえずCGコンプリートでしょうか。

【プレイレポート】いっそ18禁化してほしい『大江戸ブラックスミス』

By asabat, 2014/11/27

プレイステーションVitaの『大江戸ブラックスミス』(日本一ソフトウェア)を買いました。ヤマダ電機のお姉さんにこのゲームの破廉恥なパッケージをまじまじと見られるプレイは、なかなか感極まるものがありました。『ファンタシースターノヴァ』を一緒に買ったので、おれのイメージはかろうじて守られている気がします。

ざっくりゲームの内容を説明すると、

遊郭の女の子を金で買うために、鍛冶屋の仕事をする

という、エロゲーみたいな設定です。ざっくりすぎてすみませんが、、こういうよくわからない新作は買ってみるしかないという謎の使命感で購入してみました。主人公の余命は1年という設定が、ゲームにそのまま反映されて、何か行動を起こすことで、1日、2日と減っていきます。このタイムリミットがある中でいろいろやっていく仕組みは、かっての『○○のアトリエ』的なものをイメージしていただければと思います。

本作の主な目的は、遊郭の女の子と仲良くなるというところで、このパートでは、よくあるタッチパネルを使ったギャルゲーにあるおさわり要素を楽しむことができます。女の子の身の上話を聞きつつ、エロゲ的ハプニングを狙うというものですが、ここの描写はわりと過激です。ゲーム内の遊郭は、”嬢郭”という単語で表現されますが、家庭用ゲームの限界か、ここでは基本的に、おさわりはNGということで、なんとなくヒロインたちのピュアさが守られています。おれは客だぞ金出してるんだぞ脱げよ!

▲おさわりゲーム開始。オラッ!脱げっ!みたいなノリではありませんが、そこそこにエロ度は高いです。

▲おさわりゲーム開始。オラッ!脱げっ!みたいなノリではありませんが、そこそこにエロ度は高いです。

▲ミニゲームに成功すると、ご褒美的なCGを観ることができます。このCGはギャラリーに保存されていくので、目標はとりあえずCGコンプリートでしょうか。

▲ミニゲームに成功すると、ご褒美的なCGを観ることができます。このCGはギャラリーに保存されていくので、目標はとりあえずCGコンプリートでしょうか。

遊郭に行くにはお金がいるということで、主人公の本業である鍛冶を活用します。おれも大人ですからね、金なき愛など幻想だとわかっているんですよ。このゲームはそこをしっかりと教えてくれるので、ギャルゲーのぬるま湯につかった方々にオススメしておきたい次第です。
この鍛冶パートでは、手持ちの素材を使って、刀やこん棒、包丁や箱などを作って、商品として陳列します。これらの商品が売れるまでには、時間がかかるのですが、良いものを作れば、どんどんお金が溜まっていくという仕組みです。時には、町の人から依頼を受けて、品物を作ることで報酬を得るというクエスト的なものも発生します。この鍛冶パートでは、作ったものを強化してより良いものにするというアトリエゲー的な要素があるんですが、この項目では、鍛冶品を熱したり冷やしたりしながら、程よいところを打ち付けていくというミニゲームが楽しめますというか、楽しまざるを得ないんですが、これがわりとワンパになってきて、後半にいけばいくほど作業感が増していきます。

 

▲鍛冶でお金を稼いで、遊郭に通うという、大変健全なゲームです。

▲鍛冶でお金を稼いで、遊郭に通うという、大変健全なゲームです。

▲鍛冶で発生する、強化のミニゲーム。画面上に発生するアイコンをタイミングよくタッチすることで、成果物の仕上がりがよくなっていきます。

▲鍛冶で発生する、強化のミニゲーム。画面上に発生するアイコンをタイミングよくタッチすることで、成果物の仕上がりがよくなっていきます。

そして、鍛冶をするには素材が必要ということで、妖怪ひしめくダンジョンへ潜って、鉄鉱石やら猫目石やら、素材をもりもり集めてくるという探索パートもあります。素材は、ダンジョンの中に置かれているオブジェクトを調べることで入手するという仕組みです。戦闘自体は、コマンド選択式のシンプルなものなので、遊んだ方演出的な見どころも特にありませんが、パーティの体力に相当する”士気”という要素が、独特のプレイ感覚を生み出しています。

士気は、戦闘で攻撃を受けるほか、フィールドにオブジェクトとして置かれている素材を取得をすることでも減少していき、士気がなくなると探索失敗となってしまい、町に強制送還されます。ダンジョンの奥地を目指すと、当然戦闘(ランダムエンカウント)が発生しますが、戦闘で士気を削られすぎると、素材の取得がままならないという事態に陥ってしまいます。戦闘を素早く切り上げ、必要な素材、珍しい素材に的を絞ってダンジョンを潜っていくという方向での攻略が求められるので、ほどよい緊張感のあるパートになっています。

▲ダンジョンは2Dマップ。『ドラゴンクエスト』的な縦横移動で移動するシンプルなものです。

▲ダンジョンは2Dマップ。『ドラゴンクエスト』的な縦横移動で移動するシンプルなものです。

 

▲戦闘はコマンド選択式。パーティで共有する”士気”が、体力のようなもので、これがなくなると探索失敗になってしまいます。

▲戦闘はコマンド選択式。パーティで共有する”士気”が、体力のようなもので、これがなくなると探索失敗になってしまいます。

 

と、紹介してきたように、遊郭、鍛冶、探索と、遊ぶ要素は多いのですが、どのパートもややこじんまりとした作りになっていて、どこかで遊んだことがあるゲームのように感じます。買うかどうかの判断は、キャラクターが好き!というところで決めるのが良さそうな雰囲気です。ゲームの作り自体は丁寧なので、ちょっとした時間に、コツコツ遊べる作品であることは間違いありません。個人的には、スマートフォンのアプリとして出てくれれば嬉しいですね。

▲この3人が、嬢郭で出会える女の子。おれのお気に入りは、清花ちゃん!

▲この3人が、嬢郭で出会える女の子。おれのお気に入りは、清花ちゃん!

家庭用ゲーム機というプラットフォームの中で、エロの限界にチャレンジする姿が美しいゲームというのも個人的には好きなんですが、本作は、その点で冒険が足りていないような印象です。『閃乱カグラ』とかの表現にはちょっと遠いですし、家庭用に移植されたエロゲほどのパンチはありませんし、『ラブプラス』ほどのむっつりスケベの情緒みたいなものも感じませんでした。そんなわけで、エロを期待して買うと、やや肩透かしに終わりそうな気配です。おれはエロ目的で買ったわけではないんですけれども、ないんですけれども、物足りないんじゃー!という心境であります。

正直に白状すると、こういう新作を買うときって、心のどこかで、まだ見ぬクソゲーに出会えるかもしれないと思ってわくわくしているんですが、なんかそつなくまとまっていて、実につまらん!つまらん!

最近の日本一ソフトウェアは、いろいろな作品にチャレンジしてくれていて、おれのなかで『ファントムブレイブ』で底辺まで下がっていた好感度が爆上げ中です。『風雨来記3』の移植、超期待しております。