▲マジやべえ女神。

【プレイレポート】ネタバレはしないけれども神ゲーだったことは伝えたい『カオスチャイルド』

By asabat, 2015/01/15

『カオスチャイルド』(『CHAOS;CHILD』)、素晴らしい作品でした。昨年の12月18日売りの週刊ファミ通で、記事のほうを書かせていただいたんですが、そちらのほうでは、遊んで舞台探訪に行こうぜ!というようなことを書きましたので、インプレッションはこちらで書こうかと思います。

おれの中では、科学アドベンチャーシリーズ最高傑作なんでないのと思うほど、まだプレイの余韻が残っています。

▲おれの推しは、金髪ツインテールの”有村雛絵”ちゃん。半端ない可愛さなので、早く『カオスチャイルド』のファンディスク的なの頼みます!

▲おれのお気に入りは、金髪ツインテールの”有村雛絵”ちゃん。半端ない可愛さなので、早く『カオスチャイルド』のファンディスク的なの頼みます!某『IS』のツインテール的な魅力もどことなく感じます。

本作は『カオスヘッド』の世界観やキーワードを引き継ぎつつも、サイコホラーとしてはもう一歩踏み込んだ作品で、恐怖感の演出がより鋭くなっています。妄想を大きなテーマにしたところに、サイコホラー的なものや萌えの要素を収められていて、次々と起きる衝撃的な出来事が、主人公の妄想なのか、もしくは現実なのか。今作ではそのコントラストが『カオスヘッド』よりもさらに強烈になっていて、退屈する間もない作品になっています。

▲科学アドベンチャーシリーズは、選択肢ではなく”トリガー”と呼ばれるシステムを使うことで物語が分岐していきます。本作は、『カオスヘッド』から継承されている妄想トリガーが物語分岐の鉤を握ります。物語の重要な局面で、ポジティブな妄想をするか、ネガティブな妄想をするか。もしくは、妄想しないという選択を、直感的にトリガーで操作します。

▲科学アドベンチャーシリーズは、選択肢ではなく”トリガー”と呼ばれるシステムを使うことで物語が分岐していきます。本作は、『カオスヘッド』から継承されている妄想トリガーが物語分岐の鉤を握ります。物語の重要な局面で、ポジティブな妄想をするか、ネガティブな妄想をするか。もしくは、妄想しないという選択を、直感的にトリガーで操作します。

前作よりグロ度は低めかも、と思いきや、全然そんなことがなかったので、そちら方面を期待している方も、まず問題ないかと思います。おれ自身、グロには結構耐性があって、ふーんこんなもんかなんて思ってたら、わりと精神的にきっついのがひとつ飛んできて、侮れぬ……となりました。

▲CEROZということで、グロ、残酷描写も多めです。物語中盤以降にはかなり強烈なのも用意されています。

▲CEROZということで、グロ、残酷描写も多めです。物語中盤以降にはかなり強烈なのも用意されています。

ストーリーのネタバレをしない範囲で書きますと、
本作の主人公は、「情強」(情報強者)を自称しています。
世の情弱を蔑んでいる若者なんです。
この主人公のスタンスがなかなか面白く描かれていて、
新聞部の部長として、取材してソースを固めた情報を信じるという理性的なところと、「人とのコミュニケーションで、自分の知らないことが出てくると、知ったかぶりをしたり、とっさに携帯端末で調べたりする」人間味のある部分、この2つが上手く描きこまれているんです。

▲主人公の宮代拓瑠(右側)は、”イタ格好イイ”青年です。

▲主人公の宮代拓瑠(右側)は、”イタ格好イイ”青年です。自称、情強(情報強者)でリア充。

一人でいるときは、しっかりと情報を調べていく。インターネットの情報の正誤を判断できると信じている。ただ、人とのコミュニケーションの中で知らないことがふとでてくると、つい知ったかぶりをしてしまう。無知なやつと思われるのが怖い。多くの、プレイヤーもダイレクトにわかってしまうであろうこの感覚が物語に不思議な形で絡んできます。この感覚を、わかるわかる、いるよねこういう人、もしかしたら自分もそうかもという風に受け止められる人であれば、本作の面白さがさらに膨らんで感じられるのではないでしょうか。
こういったアドベンチャーゲームを遊びなれている人からすると、登場人物全員、ヒロインですら疑ってプレイするというスタンスの人も多いと思いますが、この作品は、そういう人にもってこいの作品で、疑えば疑うほど、一度や二度ではないどんでん返しにやられるはずです。おれは、すっかりやられてしまいました(笑)

▲本作では、妄想トリガーに加えて、マッピングトリガーという分岐システムも。刑事ドラマの捜査会議のような流れで、主人公が得た情報を整理していきます。

▲本作では、妄想トリガーに加えて、マッピングトリガーという分岐システムも。刑事ドラマの捜査会議のような流れで、主人公が得た情報を整理していきます。このシーンで描かれる、”情強”の主人公らしい語りも見どころのひとつです。

そして、この情報強者というところでいくと、
XboxOneを持っている情報強者のおれぱねえ、みたいなドヤ感を味わえるのもこのゲームの素晴らしいところです。移植待ち、なんていう話もちらほら見かけますが、PS3に移植されたときはレーティングが下がったこともあって、一部シーンがちょっと変わってしまったという経緯があるだけに、完全版が遊べるのはXbox One版だけ!となるかもしれませんし(希望)Vita版はCEROZになったんですねそうですね。

メーカーさんには悪いけれども、初週売り上げ約1500本。そして、初回限定版にはプレミアがついている。この状況を見て、「選ばれし1500人になってしまったか……」などと厨二的に嬉しくなってしまうあたりおれも完全なるオタクなわけですが。実際のところ、この初回限定版の品薄さを見ていると、売り上げ本数の試算はメーカー側もわかっていたのではと考えてしまいますね。

▲ギャルゲーライクな描写もありますが、物語の方向性としてはやはりサイコホラーです。ヒロインの一人、尾上世莉架ちゃんの可愛さもヤバい。というか、本作はヒロインが皆可愛いんです!

▲ギャルゲーライクな描写もありますが、物語の方向性としてはやはりサイコホラーです。ヒロインの一人、尾上世莉架ちゃんの可愛さもヤバい。というか、本作はヒロインが皆可愛いんです!

シナリオのボリュームが、科学アドベンチャーシリーズ最長と聞いて、長いとだれそうだなと心配していたんですが、このメリハリと、テキスト送りのテンポの良さも手伝って、一気に遊びきってしまいました。冗長なところが、少し気になるシナリオもあったんですが、全体として素晴らしくまとまっています。(おれはアドベンチャーゲームの見せ場の演出として使われがちな、地の文のメッセージを細かくわけて描く手法があまり好きではなくて、その感覚でいくと冗長だと感じるだけなのかもしれません。)

コンシューマーのアドベンチャーゲームって、技術的な問題とは思いたくないんですが、テキスト送りやスキップ機能のテンポがしょっぱいゲームが多いんです。実際、Xbox360版の『カオスヘッド ノア』なんかも、それほどテンポがよくありませんでした。本作はその点、非常に快適で、セーブ、ロードもスピーディ。パソコンのアドベンチャーゲームを遊んでいるような感覚です。

▲インターフェイスは快適。セーブ、ロードも爆速です。Xbox360の『カオスヘッド』から比べると、大きな進歩を遂げています。

▲インターフェイスは快適。セーブ、ロードも爆速です。Xbox360の『カオスヘッド』から比べると、大きな進歩を遂げています。

ただ、全てのエンディングを見るにあたって、どうしても同じところを何回も通過するので、スキップを使ってもこればかりは、ややだれてくるところもありますが、これはほとんどのアドベンチャーゲームが持っている問題なので、仕方がないですね。個人的には、パソコンのアドベンチャーゲームでたまに実装されている「次の選択肢(本作だと妄想トリガー)まで飛ぶ」コマンドがあれば、なお良かったと思います。こういった機能はサイバーフロントのゲームにはわりと実装されていた記憶があるので、技術的に珍しいことでもなさそうです。

ちょっと気になるところもいくつか書きましたが、面白く、遊び応えのある作品であることは間違いありません。もちろん、『カオスヘッド』を遊んでおいたほうが何倍も楽しめますし、もっと言うなら、『カオスヘッド らぶChu☆Chu!』も遊んでおいたほうがさらに楽しめますし、『シュタインズ・ゲート』や『ロボティクス・ノーツ』とのリンクもあるので、万全を期すなら科学アドベンチャーシリーズを全部遊んだうえで踏み込むのが良いでしょう。

長々と書きましたが、万感の思いを込めて、当たり前のことをお伝えしておきます。

いやあ、持っててよかったXbox One。
XboxOne持ってないと『カオスチャイルド』は遊べないんです。

移植待ち、乙であります。

▲萌える。グッズはよ!

▲萌える。グッズはよ!