DRAGON BALL XENOVERSE_20150204213522

【プレイインプレッション】スゴいキャラゲーが現れた『ドラゴンボール ゼノバース』

By asabat, 2015/02/05

PS4版『ドラゴンボールゼノバース』を買いました。

発売前情報を、「いつも通りアクション寄りの格闘ゲームだろう」と勝手な推測もあって全くチェックしていなかったのですが、いざプレイしてみるとちゃんとしたロビーのあるオンラインゲームの世界に放り込まれて、感激しております。なんと、本作の一人用は、自分でキャラクターの外見や声を決めて、複数人数でクエストを攻略して、レベルをあげたり、お金や技、装備を集めて強くなっていくというものなんです。拠点となる街は広大で、MO的な面白さが盛り込まれています。『ドラゴンクエスト10』と見間違うような事態にはなりませんが、鳥山明先生のデザインをベースにキャラクタークリエイトができるというのは、素晴らしいですね!

▲自分のキャラクターで『ドラゴンボール』の世界を楽しめるのが本作の特徴。種族によって装備できるアイテムや技が異なります。

▲自分のキャラクターで『ドラゴンボール』の世界を楽しめるのが本作の特徴。種族によって装備できるアイテムや技が異なります。

もちろん、プレイしていくと原作に登場するキャラクターたちも使えるようになっていくので、今までのシリーズ同様、いろいろなキャラクターを動かす楽しさも健在です。こういうゲームの、キャラクターをすべて出現させるまでがしんどいという点を、面白くしようとした結果、オンラインゲームの要素を盛り込んでくるというところに、バンダイナムコゲームスの本気を感じます。これがあるからバンダイナムコゲームスのキャラゲーを買うのはやめられねえんだ。(一部のオタクアニメ原作のゲームを許したわけではありません。)

▲カラーパレットで部位ごとに色を変えられるので、作れるキャラクターのバリエーションは多め。人間離れした配色も可能です。

▲カラーパレットで部位ごとに色を変えられるので、作れるキャラクターのバリエーションは多め。人間離れした配色も可能です。

キャラクタークリエイトではまず、地球人、サイヤ人、魔人、ナメック星人、フリーザ一族の5つから、キャラクターの種族を決めます。外見の違い以外にも、地球人はバランス型、サイヤ人は攻撃力特化で、窮地にパワーアップ、魔人は防御力が高いといったふうに、種族(場合によっては性別でも変化)によっていろいろな性能差があります。

おれは見た目だけでとりあえず魔人をセレクト。敵の攻撃にあたりにくくなるのではと踏んで、身長は低めに設定しました。身長を短くするとリーチの面に影響が出るのではと思いましたが、そもそもメインの攻撃は気弾にすればリーチのなさがカバーできるのでは、などと考えております。今のところ、身長によるメリット、デメリットは体感していないので、いらぬ深読みをしただけかもしれません。古のジャンプ対戦ゲームのひとつ『バトルD.O.N』でも、一人だけ5段ジャンプだかができる魔人ブウは最強だったわけですし、魔人族なら今回もきっとやってくれるはずです。

▲見た目は完全に悪者のおれのキャラクターですが、世界を救うために頑張っています。

▲見た目は完全に悪者のおれのキャラクターですが、世界を救うために頑張っています。

本作のメインの遊び場となるのは、「トキトキ都」という大きな町になります。ここを拠点に、「捻じ曲げられた原作『ドラゴンボール』の歴史を修正していく」というのが本作のストーリーです。本来ならZ戦士が勝つ場面で、何かしら不思議な力によって、フリーザやセルが強化されて、原作とは違った暗い未来になっているところを、プレイヤーの生み出したキャラクターを使って修正していくんですね。『ドラゴンボール』の世界を今までの作品と違う形で冒険させてくれるこのタイムリープ型のシナリオは、豊富な演出や台詞のやりとりで楽しめるものになっています。

▲街はかなり広大です。クエストをこなすことで、売られているものなどが増えていきます。オンラインロビーでは、他のプレイヤーとの交流も楽しめます。

▲街はかなり広大です。クエストをこなすことで、売られているものなどが増えていきます。オンラインロビーでは、他のプレイヤーとの交流も楽しめます。

▲改変された歴史を修正していくので、原作にはないシーンも多数あります。

▲改変された歴史を修正していくので、原作にはないシーンも多数あります。

バトルは、従来のドラゴンボールゲームに近いもので、3Dフィールドを走ったり飛んだりしながら、エネルギー弾や突進からのコンボで敵を倒しにいくというものです。バトル形式は、1VS1のほか、多人数対戦、そして皆で協力してクエストをクリアーするモードなどもあっていろいろ楽しめます。むしろこのクエストのほうがメインなのではというほど、バリエーション豊かなので、見知らぬ人と対戦するのは苦手という人でも楽しめます。クエストでは、大猿ベジータのような巨大敵を倒すものもあり、尻尾を切ることで弱体化させるなどの要素も入っていて、遊び方のバリエーションが多彩です。

▲大猿との対決では、スタミナを減らしたり、尻尾を切断したり……、他のバトルとは大きく異なる要素が盛り込まれています。

▲大猿との対決では、スタミナを減らしたり、尻尾を切断したり……、他のバトルとは大きく異なる要素が盛り込まれています。

バトル中の操作はボタンの組み合わせで行うものが多く、コンボなんかは□□□→必殺技といったお手軽なもので、十分戦えます。あまり長いコンボを決めていると、やられ状態から脱出できる「Zバニッシュ」で抜けられてしまうので、コンボゲー寄りではありません。相手がをしないという前提であれば、永久に近いコンボはあるんですが、最近の『ドラゴンボール』や『NARUTO』では、こういったシステムが当たり前になってきています。『ギルティギア』的なものとは全く違う方向性のゲームなので、この「Zバニッシュ」のかけひきを楽しむ方向で遊ぶものと考えてください。

バトルそのものは、キャラゲーとして敷居は低めに作られているものの、相手の攻撃を直前でガードすることによって恩恵を得られる「ジャストガード」や、ガードを破壊する特殊攻撃「ガードブレイク」といった、ピンポイントでうまさをだせるシステムも多いので、RPGパートと同じく、やりこみ要素は多そうです。おれ自身、格闘ゲームはいろいろと遊んでいて、本作のジャストガードやガードブレイクといったシステムに似たものは多人数バトルの中で状況を見つつこれらのシステムを使うとなると、全くうまくできていない状態です(笑)

▲技がとにかく派手なのも本作の特徴。『ドラゴンボール』のゲームというと、ただビームをうちあうだけの印象がありますが、本作はキャラクターごとに個性が強く出ています。

▲技がとにかく派手なのも本作の特徴。『ドラゴンボール』のゲームというと、ただビームをうちあうだけの印象がありますが、本作はキャラクターごとに個性が強く出ています。

あとは、個人的な感想として、今までのドラゴンボールシリーズの中で、技が一番格好いいのではと思っています。使えるとか使えないとか以前に、「当てたくなる」技が多いです。性能面でも、単発で出しても使えるようなところに落ち着けている技が多いので、『ドラゴンボール』的な大技の飛び交うバトルをすぐ楽しめるのも魅力のひとつかと思います。

バンダイナムコゲームスの対戦を盛り込んだキャラゲーは、対戦というシーンだけ見て、永久があるからクソゲーだ、つまらない、バランスが悪いと、ゲーム全体の評価につなげられてしまうことが多いです。プレイもせず、まとめサイトや動画の知識だけで、ゲームの評価を始めたりすることも多い時代ですから、仕方がないのかもしれませんが、もう少しほかのシステムや特徴が注目されてくれればなと思わされることも多いです。今作は本当に、そういう部分にもスポットをあててほしいです。格闘ゲーム的な尺度で見ても、面白いに越したことはないんですが、その部分への注目が先行しすぎて、こういう面白い取り組みに日が当たらないのは残念だなと感じます。いいんですよ、永久とかがあってもシステムで抜けられますし、キャラクター間のバランスなんて破たんしてても多人数対戦ものですから。おれはこういうゲームをプレイするときに、格闘ゲームという見方はあまりしていないのですが、キャラクターは多いし、技は滅茶苦茶格好いいし、気分よくプレイさせていただいています。

もちろん、本作を全面肯定、とにかくすごい、神ゲーですというわけではありません。オンラインゲームに寄せるなら、いろいろと足すべきところ、便利にするところなども見えてきます。ただ、チャレンジ精神のある作品であることは確かです。そういうところを楽しむために、買ってほしいと思う作品です。

PS4でキャラゲーを出すというのが、もう最高に格好いいです。しかも本作、PS3でも発売されていながら、クロスプレイ(他プラットフォームとの通信プレイ)を搭載していないという、漢らしい作りとなっています。試しにシェアボタンを押したら、サクっと配信できたんですが、ストーリーのネタバレが危ないところは、ちゃんと配信を自動的にオフにする機能があったりして抜け目がありません。(ただ、権利表記がSS時に出ないので、もしかしてグレーってことなんでしょうか。)

なんだかバンダイナムコゲームスを称える記事になってしまいましたが、実際キャラゲーをPS4で出せるメーカーって、今後どれだけ出てくるんでしょう。そもそも、バンダイナムコゲームスがなくなったら、おれはどのキャラゲーを遊べばいいんだろうと思います。クソゲーをいくら作ってもいい、こういう面白い作品が出るのなら!そしていつかおれの大好きな『グラップラー刃牙』を、バンダイナムコゲームスが格闘ゲームにしてくれることを祈っております。その際、バランス調整はおれが無償でやらせていただきますので、ご安心ください。