WiiUバーチャルコンソールに『スーパーストリートファイター2Xリバイバル』が配信開始されたと聞いて、即ダウンロード。
『スーパーストリートファイター2X』をベースに作られたこの作品は、ただの移植版ではなく、キャラクターのVS画面や勝利画面、エンディングの一枚絵が変わっているんです。しかもなんと、本作では、豪鬼だけでなく、真豪鬼も使えるという神設計。マジありがとうと感謝しながら、702円を支払えばいいとおもいます。
■神ゲーといえば釣れる男、マキタ
おれ「もしもし、家に神ゲーあるんだけどこない?」
マキタ「神ゲーってなに?嫌な予感しかしねえんだけど」
おれ「格ゲーだよ。一緒に楽しもうぜ」
マキタ「格ゲーなら対戦あるからどんなゲームでも楽しめそうだからいくわ」
マキタはおれの古くからの友人で、『スーパーストリートファイター2X』では、バルログを使う人でなしとして名を馳せていた。現在は格闘ゲーム動画勢として熱心に活動しており、すぐに「そこで対空出んか~」とかプロゲーマーのプレイに文句をつける老害。
おれ「よく来たな。今日のゲームはこれだ」
マキタ「なにこのゲーム」
おれ「昔ゲームボーイアドバンスで出た『スパ2X』が、バーチャルコンソールに来たんよ」
マキタ「ほう。まぁ対戦してみるか」
おれ「残念なお知らせがある。このゲームは、バーチャルコンソールだから、対戦モードが使えない。一人用だ」
(WiiUバーチャルコンソール版は、ゲームボーイアドバンス版にあった対戦機能がなくなってしまっている。本家は通信ケーブルでできたのですが、これはまぁ、仕様ということであきらめましょう。メニューにはそのまま残っているのが壮絶に雑な作りであることを感じさせてくれますが、見なかったことにしておくと吉です。)
■真・豪鬼を使うための楽しい作業を委託する
マキタ「ん?じゃあななんでおれ呼ばれたの?」
おれ「豪鬼と真・豪鬼出してくれ。昔やってたとき出さないまま終わったんや」
マキタ「は?俺にクリアしろって?」
おれ「クリアなら呼んでない。まずはこの画面の下に表示されているVSポイントを溜めるんや。まず一人用はモードクリアーして、ポイントためやすくするモード出そうか」
マキタ「ちなみにどんだけポイントいるの?」
おれ「9999」
マキタ「1試合かつとどれくらいポイントもらえるの?」
おれ「20くらい。難度下げてもいけるから大丈夫。サバイバルモードでればサクサク溜まるらしい」
マキタ「あっ、はい」
■キャラクターイラストが格好いいからエンディングもみたい
マキタ「キャラクターのイラストマジ格好いいな。バルログやばい」
おれ「うむ。エンディングの絵も変わってるから、欲を言うと全キャラクターのエンディングを見たい」
マキタ「1ラウンド設定でやっていいの?」
おれ「ダメ、豪鬼の乱入シーン見たい。だから、スパコンフィニッシュ多めでノーコンティニューで最後まで頼む。ラウンドはとられてもいいらしい」
マキタ「ちゃんと下調べしてるところに悪意を感じる。おれがクリアーしてる間、お前は何してるの?」
おれ「『ファイアーエムブレムif』。今白夜王国終わったばっかで、次暗夜王国やるから忙しいんだ」
マキタ「ゲームで、”忙しい”とかプロゲーマーか何か?」
おれ「まぁプロみたいなところはある」
■アーケード版と同じような難度にキレるおっさんたち
マキタ「敵が強すぎんだけど!?これゲーセンのままの難度で来てない?操作性が微妙だからか、余計しんどく感じる」
おれ「ゲームボーイアドバンスでもあの難度を移植できるカプコンマジで有能すぎる」
マキタ「お前もちょっとやってみ」
おれ「雑魚が。見てろおれのサンダー・ホークを」
マキタ「サンダーホーク、本田に処理されたけど」
おれ「飛び道具なしで本田とか無理だろこれ。鷹飛ばせよこのキャラ」
マキタ「そもそもなんでサンダーホーク選んだの」
おれ「格好いいから」
マキタ「あ、そう。変われ、おれがやるわ」
■ついに、真豪鬼とバトル
マキタ「サガットもスパコンフィニッシュした。これ豪鬼来たろ」
おれ「うおおおー真豪鬼キター!」
マキタ「紫の胴着なんだな。斬空も2発飛んできてる」
おれ「技見たいからゆっくり闘って。スーパーコンボゲージあるけど、瞬獄殺かな。あ、でも技は見たいけど負けたらあかんぞ」
マキタ「要求高すぎるだろ」
マキタ「倒したはいいけど、道中のサガットのほうがきつかった」
おれ「瞬獄殺が見えなかった」
■サバイバルモードにとりかかる
▲サバイバルモードでは、各種ボーナスゲームのほかに、勝ち抜き戦のサバイバルモードが楽しめます。このモードでは、倒した敵キャラクターが画面上から消失したあと、すぐに次の相手が襲ってきます。体力ゲージは、一人倒すごとに微量に回復しますが、どんどん敵が強くなっていきます。
マキタ「で、新しいモード出たけど、こっからどうやってポイント溜めるの」
おれ「このサバイバルとかいうのを一生やる。いけるとこまでいって、ゲームオーバーになってもひたすらリトライ」
マキタ「格ゲーのはずが、RPGみたいな作業を強いられるのか。しかしこのモード、勝ち抜くと相手の体力がどんどん増えてくんだな。最初ドットだったけど、20人目で半分くらいになってて既にきついんだが」
おれ「リュウじゃ時間かかりそうだな」
マキタ「ちょい疲れてきた、変わってくれ」
おれ「仕方ねえな。任せとけ」
マキタ「ん?なんでダルシム?」
おれ「画面見なくても強パンチとか強キックとかのリーチ長いから、10人目くらいまでは連打してるだけで倒せるだろうと思って」
マキタ「RPG脳マジこわい。真面目にやれ」
おれ「真面目だよ。録画しといた『マツコの知らない世界』でも見ながらやろうぜ」
マキタ「もういい変われ」
■野獣覚醒
おれ「ブランカマジ格好いい、ジミー最高」
マキタ「さりげなく設定語るのやめろ。飛び蹴り→立ち強Kがお手軽で減るからな」
おれ「ダルシムで怒られたおれ理不尽すぎる」
マキタ「おれは画面みてる、お前はマツコ見ようとした。その違いわからず?」
■豪鬼はサバイバルモードじゃ微妙
マキタ「ブランカ、マジすげえ。ついに豪鬼が出たぞ」
おれ「ちょい使ってみてよ」
マキタ「スーパーコンボは瞬獄殺なんだな。光ってから上いれても、密着だと飛べないのかなー」
おれ「対戦モードがないこのゲームでは、検証できんな。諦めよう」
マキタ「あと、このキャラ、サバイバルにおいては微妙」
おれ「中竜巻連打でいけるかと思ったけど、わりと反撃されてるね」
マキタ「地味にアーケード版であった灼熱ハメがそのまま残っててふいたけど、減らなすぎる。CPU倒すには時間効率悪い。やっぱりブランカだわ」
■真・豪鬼、爆誕
おれ「ついに9999。マジおめでとう」
マキタ「真・豪鬼きちまったか。なんか無駄に達成感あるわ」
おれ「仕方ない、最初にその神のキャラクターを使う権利をあげよう」
マキタ「ありがてえ」
マキタ「斬空波動拳が2発出る以外の変化がわからん」
おれ「瞬獄殺の移動距離が延びて、阿修羅閃空の硬直が減ってるはず」
マキタ「ホンマや」
おれ「豪鬼にはうるさいからねおれ。ジャンプ弱P斬空とかもつながるだろ」
マキタ「ほれ、お前も使ってみろ」
おれ「いや、もう満足したよ。マジありがとう」
マキタ「うむ、おれもスパコン出した瞬間満足したから、その気持ちはわかる」
■サバイバルモード完全クリアーに挑む猛者を見たい動画勢
おれ「どうだった?真豪鬼出すまでやってみて」
マキタ「アーケード版のテクニックとかそのまま使えてびびった。歩き千裂とか、前いれっぱなしでできるの懐かしいわ。ただ操作性というか、キーのレスポンスが若干気になるな。ラグってるみたいに感じるときがある」
おれ「処理落ちしてるのかもね。簡単必殺技モードをオンにすれば操作性よくなるかと思ったけど、これはこれで使いにくい状況もあるね。キャンセル発動も、やたら難しいし。歩きながらダブルサマーとかファイナルアトミックバスターできるのは楽しいけど」
マキタ「スマートフォン版の『スト4』みたいだけど、このモードで対戦したら新鮮かもしれんな。対戦モードが使えないのが残念すぎる」
おれ「おれが昔このゲーム持ってたときは、周りに持ってる人がいなくて、ろくに遊ばずに片付けちゃったけど、今こうやってみると、ファンアイテムとしてはかなりよくできてるね。イラストは味があるし、ゲームモードもいろいろある。サバイバルモードはおれらみたいな作業のために遊ばなければ面白いかもね。配信とかやってる格ゲーうまいひとに、チャレンジしてもらいたい」
マキタ「あーそれは凄く盛り上がりそう。100人サバイバルモードとか、クリアーできる人いるんかな」
おれ「このモードのクリアーまでを生放送すれば、人気生主になれるレベルだとおもうぞ。今から、やってみれば?」
マキタ「じゃ、帰るわ」
おれ「あっはい」
我こそはという人は、Wii U『バーチャルコンソール』でこのソフトを購入し、サバイバルモードにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。おれとマキタの最高記録は49人で、おれらの浅いプレイだとマジメにやっても100は無理そうなので、誰か、エンディングを見せてくれ!